有賀啓雄さん

りょーすけ.

2023年03月05日 22:06


シンガーソングライターでベーシストの
有賀啓雄さんが先月末に亡くなられたと知って
衝撃を受けている.

去年の藤井フミヤさんのコンセプトライブツアー
十音楽団「青いレーベル」では
音楽監督として独特の音世界を統括し,
とても元気にベースを弾いていた.
ついこの前のこと.

そして発表されたSpecial Love Songsツアー.
これは有賀さんが必須だよなというメンバーの
新たなライブツアーにはなんとその名前がなく
その理由が体調不良だと知って心配に.

2月あたまに,
ご本人からその詳細がツイッターに明かされ
病気とはステージ4の前立腺ガンであり,
現在ガンについては姿が無くなって
復活に向けて療養を頑張るという内容.

実は危険な局面があって,
そこを乗り越えて戻って来られたと
とても力強く書いていた.

とても大変そうではあるけど,
ガンは無くなったというその一言,
それを信じて,復活を信じて,
そして報告を静かに待っていたのだけれど.

まだ58.若すぎる.
信じられないなぁ.
ちょっと信じられない.
今後新しい有賀さんの楽曲やアレンジが
生まれ得ないということが.
そしてあのベースプレイを聴けないということが.

有賀さんのサウンドは
ここ数年のフミヤさんの活動の中で最大の芯だった.
良識というか.
この損失は大きいっす…

自分の中で有賀さんの存在が
最初に大きく立ち上がったのは
アルバム「ソラモヨウ」
歪み多めのエレキにうねるリズム隊.
独特のレンジの広いサウンドに釘付けになった.
そして続く2000-1.
あふれ出る有賀ワールドにすっかり魅了された.

後にツアーのバンマスを務めたり,
RAWGUNSという職人肌のバンドで
最高の世界を聴かせてくれたり.
攻めつつも完璧な音づくりから当初想像していた感じとは,
実際ライブでお見かけする有賀さんはぜんぜん違って.
その温かい人柄に触れ,
その暖かい楽曲に触れ,
それが積み重なっていって
ますます無くてはならない存在になってた.

十音楽団,また浸りたかった.
RAWGUNS,また聴きたかった.
何ならまたアルバムまるまるフルプロデュースしてほしかった.
あまりに,あまりに残念…
天国で白ワインを傾けて,
ゆっくり,ゆっくりして下さい.

「大切な人へ」
が沁みる雨の降る夜.

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