2023年05月26日
エメラルドグリーンの海
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南の島特有のこのエメラルドグリーンの海.
これ,いじってないですよ.
この色のまんま.
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何でこんな色になるの?
水にバスクリンでも入ってるの?
なーんて思う方もいるかもしれないですが,
この色は実は水深と砂の色の合わせ技によるイッポン.
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水は無色透明で青の色素を持っているわけではないけれども,
太陽光のうち青色の光が強く散乱するために
まとまった体積があれば青色を帯びる.
これが「水色」
湯船の水や,海が青く見えるのはこのため.
そして,珊瑚礁は発達に日光が必要なので,
海水面に近い部分で外側に向けて成長していく.
結果として遠浅のイノーといわれる内海が広がる.
一方で,イノーの内部には
サンゴの遺骸からなる軽く黄色みがかった
アイボリー色の砂が溜まっていく.
結果として,
遠浅の海からなる明るい水色と,
サンゴの砂からなる淡い黄色.
「明るい水色+淡い黄色」の足し算で
エメラルドグリーンの海ができあがる.
さらに晴れた日中には
南の島の強い陽射しが高い角度で海中に届き,
ますます海底の砂を輝かせるため,
エメラルドグリーンはよりビビッドに輝くのである.
もし海が深ければ,
外海のような濃ゆい青になってしまうし,
もし砂がサンゴではなく,
石英などからなる黄色みのない完全な白砂であれば,
もっと寒色系のクールな水色になるでしょう.
このエメラルドグリーンはまさしく,
珊瑚礁が発達できる南国ならではの環境が生んだ,
南の島の色なんですねぇ!