2022年01月24日
春の足音 このクソさぶい冬にぬくもりを3



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大寒に入り
ますますクソさぶい比嘉続きます.
あたたかいおはなのぬくもりを.
花菜ガーデンのオータムチューリップ.
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「春の足音」
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年明けまでの本当の真冬では,
とにもかくにも西高東低の
冬型の気圧配置が優勢.
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最も冬が深いとき,
大陸からはパッキパキに冷やされた寒気が
日本へと流れ出します.
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この寒気は,対馬海流で相対的にあたたかい日本海から
多量の水蒸気をもらって湿り,
背の低い積乱雲の雪雲を大量に作って
そして日本海側に大雪を降らせます.
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やがて水分を失って乾燥した空気は
太平洋側にカラッカラの晴れをもたらします.
なので,冬深い時期は,
日本海側は雪,太平洋側は晴れ.
特に高い山に強く防御された関東平野は
鉄壁の晴れを誇り,それが何日も続きます.
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通常,気圧と天気の関係では
高気圧が晴れ,
低気圧が雨,
というセオリーがあるのですが,
こと真冬についてはそれは通じません.
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年明けてしばらく経つと,
その鉄壁の冬型はときどき崩れて,
場合によっては太平洋側に雪を降らせる
「南岸低気圧」なんてのが四国沖とかに発生します.
この南岸低気圧は,
鉄壁の晴れを誇る関東にまで雪を降らせることもあるので,
なんとなくすごい冬の中の冬な感じもしますが
実はこれは春が近づいてきた兆し.
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近づきつつあるあたたかい春の空気と,
冬の冷たい空気との間で発生して発達するのが
この南岸低気圧です.
冬型がちょいちょい崩れて,
この南岸低気圧で太平洋側に雪が降ったりするのは
実は「春の足音」なんですね〜
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そんな春の足音に耳をすませつつ,
あたたかい色のチューリップを.
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