2021年01月18日
冬チューリップ5

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白について.
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白といえば一般的には色としてはつまらないというか,
#fffffffff
を連想される方が多いと思いますが,
白って意外と懐が深い色です.

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牛乳ってあるじゃないですか.
あれ,甘いですか?辛いですか?
塩辛い,苦い,旨い…
酸い,渋い,うーん,どれでもない.
辛うじて選ぶなら「甘い」になるかもしれないけど,
決してコーラのような甘い飲みものではない.
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でも言えてるのは
「美味しい牛乳はとっても美味しい」
その味に濃ゆい,薄いはあれど,
上記どの味覚が強調されたものでもない.
とても微妙な味覚でありながらそれでいて,
振れ幅も存在感も大きい.
それがまさしく「牛乳」なわけで.
で,その牛乳の色は「白」なわけです.
ほれ,白ってすごいやん!
この白は,
水分やたんぱく質を主とした基質に,
脂肪分がコロイド状に漂っていて
そこで光が乱反射した結果.
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雲とか雪とかあるじゃないですか.
その色はまさしく白.
雲が白いのは
微細な水の粒の集まりである雲に差し込んだ
太陽の光が「ミー散乱」で散乱した結果.
雪が白いのは,
上空の水蒸気が氷晶核を芯にして凍りついた
氷でできた雪の結晶の集まりである雪片に,
太陽の光が乱反射した結果.
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つまり,両方とも「水」.
雲や雪が白いのはつまり水の色.
水が透き通っていて色を持たないからこそ,
太陽の光がすべてキレイに混じり合って
「白」になる.
ほら,白ってやっぱりすごい.
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白いおはなってあるじゃないですか.
白いおはなは白の色素で白いの?
いやいや,実は逆で,
「色素がない」から白く見える.
花弁は細胞にたくさん空気を含んでいるので,
それで太陽の光がいろいろな方向に反射して
白く見える.
そんな白いおはなには他の色の花には
とてもマネができないイノセントな魅力がある.
白ってやっぱりすごいやんな.
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そして,シロクマっているじゃないですか.
正式にはホッキョクグマ.
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ここで衝撃の事実を明かすと,実はシロクマは黒い.
あ,皮膚の色ね.
ホンマは驚きのまっくろ.
皮膚の本当の色がわかるのが「おはな」
あ,お花じゃなくて,お鼻.
シロクマの鼻はまっくろで,それが本当の色.
白は生えている毛だけの持つ色なのだ…
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といいたいところだけど,これも厳密には違う.
実はあの毛は白ではなくて「透明」.
毛の中にストロー状に空洞があって
そこで光が乱れるため白っぽく見える.
密集したこの透明の毛によってホッキョクグマは
極地方の極寒の中を生き延びていくことができる.
白って,やっぱりすごい.
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まだまだいくらでもネタは出てくるけど
このぐらいに.
例えば水と脂肪分
空気と水と氷
空気と花弁の透明な細胞組織
空気と透明な毛髪
透明なもの同士のコラボレーションで生まれるのが
「白」
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白って,イイっすね!
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ヴァイツェンってあるじゃないですか.
いわゆる,白ビール…
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キャプション,長すぎ.
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花菜ガーデン,昨年中.