2020年10月21日
ピンク垂れ流しその19

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ピンク垂れ流しその19
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だいぶピンクを垂れ流してまいりましたが,
先がちょっと見えてきました.
夕暮れのコスモスを少々.
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コスモスなので宇宙ネタ.
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昔から宇宙が好きだった.
特に好きなのが太陽系の惑星たち.
探査機が惑星を訪れて,
間近にみた惑星の精細な姿や
着陸した景色などにワクワクしていた.
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そんな中で印象的だったのが,
探査機バイキングによって撮られた
火星の空の色.
なんと「ピンク」だった.
空の色がピンクって…
まぁ赤っぽい星だし,
赤い粒子が砂嵐になってたくさん舞っているのだろう.
その結果としてピンクになっているのだろう.
なんか,人は住めないんだなぁという印象を
そのピンクの空からは受けた.
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夕焼けの写真もまた衝撃だった.
空がシマシマになっていて.
迫り来る闇が波のようだった.
後にわかったことだが,
このシマシマは
輝度を上げた事による処理上の模様.
実際にはそんなシマシマはなかったのだ.
ちょっとガッカリしたような.
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そして近年,
火星には縦横無尽に走り回るローバーが降り立って
あらゆる高精細な写真が送られてくるようになった.
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あの時にシマシマになってしまった火星の夕焼け.
キュリオシティという最新型のローバーが,
見事な夕焼けの写真を送ってきた.
その夕焼けの太陽の色は何と
「青」
余りの神秘的な出で立ちに息を呑んだ…
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地球での夕焼けは
太陽光が長い距離の厚い大気を通ってくるとき,
先にレイリー散乱で波長の短い青系の光が
散乱してしまい,
大気中では直進性の高い赤い光だけが抜けてくるため
「真っ赤な太陽と夕焼け空」になる.
一方の火星では,
大気が地球の1/100と遥かに薄いため,
大気によるレイリー散乱は弱い.
代わりに,
空をピンクにするほどの粒子による散乱で
赤い光が先に散乱してしまい,
残りの青い光が届いてくるようになる.
これが「火星の青い夕焼け」の正体.
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そんな宇宙のピンクねた.
最後は青になっちゃったけどね〜
火星の写真はここには特に載せてないので,
もし気になる方は
「火星の青い夕焼け」で検索してみてください!
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