ピンク垂れ流しその14

りょーすけ.

2020年10月20日 13:40



ピンク垂れ流しその14

ピンク色と桃色.

桃の実の色ってよくピンクで描かれるけど,
よく見たらあまりピンクちゃうやんな.
じゃなんでピンク色の和訳は桃色なん?
「桃は本当にピンクなのか事件」
についてこの前書きました.

結論
「ピンクは実は桃の花の色」だったのは
おそらく憶えてらっしゃる方は多いと思います.
いや,この長いキャプションを読んでる人の方が少ないか.

実は「桃色」というと赤と白を混ぜた
だいたいあんな感じの色になるんですが,
「ピンク」は本当に多種多様な色味を持っていて,
それぞれ何々ピンク,何々ピンクって
名前が付けられています.

コーラルピンク,サーモンピンク,
ウォームピンク,オレンジピンク,
ショッキングピンク,オハナピンク
ナデシコピンク,ペールピンク等など.

そんな色んなピンク系の色のなかで,
ピンクと付かないけど個人的には
ピンクのカテゴリーに殿堂として入れてるのが
「マゼンタ」
このコスモスの色が近いです.
ピンクとつく表現を用いるなら
「ローズピンク」が近いかな.

CMYKとかやってる人には馴染みがあるけど,
一般人にはあまり知られていないこの色が
実はいちばん混じりけの無いイノセントなピンクなのです.

なぜそう思うようになったかというと,
むかーし持ってる絵の具でマゼンタを出したくても
どうしても出せなかったから.

言うなれば赤紫やしと思って
赤にすこーしだけ青混ぜても濁るばかり.
どうしてもこの色にはならない.

それもそのはずで,
のちに色をやってるとわかるんだけれど,
絵の具の「赤」はマゼンタに黄色の成分が入ったもの.
そこからマゼンタを作ろうとすると
すでに入っていてはいけない
「黄色」がいてるのです.
そりゃ濁るわな.

で,なんとか発明したのが,
自分のセットには入ってへんかった
絵の具の「むらさき」に赤を混ぜる手法.
この「むらさき」は赤と青の混色ではなく
透明度の高い純度の高い赤みを帯びたむらさきでした.
おそらくは元からの顔料由来の色.
これにすこーしだけ赤を混ぜるのが
いちばん「疑似マゼンタ」で近づけた.
でもやはりカドが少し落ちちゃって
イノセントなマゼンタにはほど遠いけれども,
極力黄色の混じり込みを避けることができました.

まぁ,そんなマニアックなこだわりの経緯もあって,
本当のマゼンタが湛えるイノセントな深みに
惹かれる訳であります.

そんなマゼンタのコスモスをいくつか.






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